バリケン追悼

在りし日のバリケン

在りし日のバリケン

大綱橋の下の堆積地はバリケン島と呼ばれています。その名前の由来の主であるバリケンの死亡が、2006年1月16日に確認されました。大綱橋周辺が縄張りで、いつもゆうゆうと川面を泳ぎ、ブリブリとお尻を振りながら歩く姿は地域、そして流域で、お馴染みの人気者でした。

今から10年ほど前、鶴見川流域で、見慣れない珍鳥が発見され、大騒ぎになりました。調べると食肉用として輸入されている中南米原産の鳥で、動物園ではアヒルなどと一緒に飼われている家禽のバリケンと判明しました。当時は、落合橋や恩田川、矢上川合流地点などで合計6~7羽のバリケンが発見されました。多分、飼えなくなったバリケンを誰かが、鶴見川に放したのでしょう。その後、世代交代を繰り返し、バリケン島のバリケンは3代目と認識されています。入間川のある団地では、繁殖して迷惑鳥とされていますが、鶴見川流域では、いろいろなニックネームが付けられ世代を超えた人気者になっていました。

カワウネットワークバリケン島プロジェクトでは、1月28日の定例会で、川への親しみを喚起し、地域に貢献してくれたバリケンの死を悼んで、追悼式を行いました。私たちの心には、バリケン君の姿はいつまでも住み続け、バリケン島の名前は残ります。

ありがとう。バリケン。

 

亀田佳子
カワウネットワーク代表

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