新潟県見附市を流れる刈谷田川は、長岡市を源に、信濃川に注ぐ一級河川。古来より頻繁に水害を引き起こす暴れ川として知られます。その流域にある見附市立名木野小学校で、教育委員会主催の「防災キャンプin みつけ」が開催されました。小学校は平成16 年7 月の大水害で被害にあい、帰宅できない児童がでるなど、水防災教育が重要となる地域にあります。
キャンプは、自然災害から命を守るための判断力、行動力の育成や、体験活動を通して得られる自主性、社会性、地域愛を育てることなどを目的に、5年生約40人が参加。RAC(NPO 法人 川に学ぶ体験活動協議会)も協力、TRネットもトレーナーとして参加しました。
食事は非常用のパン、α米を使用した携帯食料、缶詰など。実地踏査で学ぶハザードマップの活用法やレスキュー体験、水害時を想定したEボート体験と水の生きもの観察、スローロープを使用した水難救助体験、遊水地見学など。夜は電気のない生活も体験しました。子どもたちは身近に起こりうる災害を認識しながら、プログラムに真剣に、また楽しんで取り組んでいました。治水対策が進む刈谷田川流域では、先進的な水防災教育が進んでいます。