5月29日、慶應大学藤山記念館で20周年記念シンポを開催しました。行政の皆様もお招きして大々的に、という案もあったのですが、「20周年記念冊子」作成という焦眉の課題もあり、サブネット代表に各地域の20年をとりまとめて発表していただく形式といたしました。80人をこえるご参加があり、どこか懐かしく、暖かい時間となりました。
鶴見川源流ネットワーク
1988年、鶴見川源流自然の会設立を切っ掛けにスタート。91年TRネット創設に参加。以後源流保水の森、小山田緑地、恩田川、岡上等を拠点として多彩な活動を展開中。5月の鶴見川源流祭は市民・行政・企業の流域交流祭として定着しました。
谷本川流域ネットワーク
お母さん方の、谷本川をふるさとの川にしたい、子どもたちのために何かしたいとの思いから、いかだ遊びが始まりました。その後の青葉区を中心とした地道な活動を顧みる事ができました。課題もはっきりしています。新しい活動家を増やし、活動の継続をはかる事です。
中流域ネットワーク
1994年5月のこども風のまつりをきっかけとして流域デビュー。その後、鴨居右岸での「みどり川と風の会」による桜管理を含む定例活動、鴨居左岸高水敷でのnpoTRネット等による公開定例活動、学校支援、企業、学校なども参加する自然植生管理活動が続いています。
カワウネットワーク
源流シンポジウムの時に発足した鶴見川中流応援団から始まり、それぞれの会から報告。ここまでくるには様々な人間模様など出来事があり、各構成団体はそれぞれの思いが交差したことでしょう。感動ある歴史を振り返り、次への課題を考えた有意義な1日でした。
下流ネット・鶴見
1997年12月に10団体で設立。駒岡河川敷、河口干潟での定例活動はじめ、19回連続に及ぶいかだフェスティバル参加、源流とのサルビア交流、キリンビールとのクリーンアップ等さまざまな事業を展開してきたことを振り返った。現在11団体。
恩田川流域ネットワーク
2001年5月の鶴見川中流域ネットワーク会議で、中流域について早渕川流域、恩田川流域、谷本川流域、本川中流域区間の4つのサブネットに分かれて行政対応等の活動をしていくことが決まり、2002年2月に恩田川流域ネットワーク誕生。現在2団体、倍増を目指します。
矢上川流域ネットワーク
矢上川で遊ぶ会の発足からスタートし、矢上川源流ウォークで源流の団体との偶然の出会いから、源流保全の長い歩みは始まりました。その道のりは、今思い出せば楽しいことばかり。これを一つの区切りとして、そろそろ次のステップに進むべき時かもしれません。
早淵川流域ネットワーク
2007年3月の早渕川親水広場の誕生とともに産声を上げたまだ歴史の浅い、若いサブネットです。今は、早渕川親水広場を活動拠点の中心に据え、日々活動中。今後は地元自治体などとの連携強化を図りながら活動を続けていく事が課題です。
まとめ
サブネット報告は、地域独自の多彩な歴史を共有する、貴重な時間となりました。報告は割愛しましたが、連携TRネットの事務局を担当するnpoTRネット(2003~)の8年の歴史、さらには先行者として事務局を担当されたバクハウスの史話もあり、いまここで、流域の歴史が編まれているのだという実感のようなものがありました。