水マスタープランとアクションプランの時代へ

<鶴見川流域水マスタープラン>(水マス)は5つの基本課題に注目し、流域の枠組みで都市再生をすすめようという統合的な流域計画です。
第一の基本課題は、総合治水対策をさらに発展させる「洪水時水マネジメント」、第二は、平常時の水質改善、支流の水量確保、節水などを内容とする「平常時水マネジメント」、第三は、生物多様性保全モデル地域計画を受けて、流域のランドスケープの枠組みで生物多様性を保全・創出・活用し、自然とふれあえる都市再生をめざす「自然環境マネジメント」、第四は水系を活用して震災火災時の危険から市民を守る「震災・火災時マネジメント」、そして第五は、河川とのふれあいを通して流域意識を育むうるおいのある暮らし、流域文化の育成をめざす「水辺ふれあいマネジメント」です。
<水マス>は、健全な水循環の回復を通して、都市河川鶴見川の流域における<いのちと暮らしを地球につなぐ流域再生ビジョン>と規定されています。

以来、水マスビジョンを推進するアクションプランが、行政、市民等によって提案・推進される時代となりました。2007年春には、

  • 鶴見川水系河川整備計画
  • 鶴見川流域水害対策計画

の2本の法定計画がアクションプランとして策定されました。これに続き2008年には、

  • 水遊びのできる水質の実現にむけたアクションプラン
  • 河川等の水を震災・火災時に活用するアクションプラン

が策定され、2009年にはさらに

  • 河川等の利用者を増やすアクションプラン
  • 重要種の保全と外来種駆除にむけた、鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)との協働によるアクションプラン

が策定されるとともに、さらにNPO法人鶴見川流域ネットワーキング(npoTRネット)の推進する流域クリーンアップ作戦が、市民団体の推進するアクションプラン第一号に認定されています。

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